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この社会の根本矛盾と、さまざまな過程の主要矛盾
津田 道夫 今回の東北太平洋沖大地震と、それによる大津波、さらに、それらを原因とする東電福島第1原発の大事故は、日本の社会が独占資本主義の社会以外にないことを赤裸々にした。 そこでの根本矛盾は階級対立――独占ブルジョワジーと労働者・人民の敵対的対立以外にないことも明らかにした。 しかし、これは関ヶ原の闘いのように、東軍・西軍に分かれて敵対するといった可視的なものではない。 この社会過程は、諸過程の複合体であるといわれるが、この諸々の過程のそれぞれにおける主要矛盾が観察され、それぞれに対処されることが不可欠である。 老人問題や障害者問題、子どもの問題などについて、それぞれに矛盾が現れ、それぞれのレベルで解決をせまられているのだ。 エネルギー問題をめぐる当面の矛盾は、原発推進か原発廃棄か、に他ならない。 この矛盾も、独占資本主義下の根本矛盾が、エネルギー問題というレベルに顕在化した矛盾(主要矛盾)以外にない。このことを、さまざまなレベルの矛盾に対処するさい、つねに心掛けるべきものと考え、一言させていただいた次第である。 (11・6・16) 掲載誌 「月刊・人権と教育」448号 2011年6月20日発刊 -------------------------------------- 月刊 『人権と教育』 448号 目次 ・今も継続する「原発震災」 -- 「緊急時、子どもも20ミリSv」--子どもを守らない文科省 サトウアトム ・親の権利主張こそ、子どもの学習権保障のカナメだ --堀之内秋桜君(知的障害)の学習権保障問題の経過(茨城県牛久市) 山田英造 ・冤罪追跡レポート 布川事件 その3 -- 再審無罪と検察・裁判所の責任 竹澤節子 ・声、こえ、コエ ・自治体漂流 -- 原発自治体消滅 その2「野馬追と移民」 布施哲也 ・自然を観る 70 -- 地は動き続ける 3 平林 浩 ・父として母として -- 友達とハイタッチで朝のあいさつ--車いすの我が子の1年生1学期 赤沼智賀 ・虫めがね -- 海は生きている 最首 悟 ・高齢者施設レポート22 退去--施設を出て行く 野村みどり ・学校現場からのリポート -- 毎日が新鮮な新入生と対応に苦慮する6年生 遠藤行博 ・本の紹介 みな夢中になるなかみ、みなを夢中にさせる世界 -- 津田道夫「本能か意志か--動物と人間のあいだ」を読む 野村みどり ・夏期合宿 人権と教育ふぉーらmくへのおさそい 私たちの基本的生存権を! 今こそ日本国憲法を ・負けてなるかよ、くじけてなんかいられない 2011年夏のカンパ、相変わらずのお願いで恐縮ですが ・編集後記 --------------------------------------
by tomoni_kk
| 2011-07-05 21:32
| 人権
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